カーボン系発熱塗料

発熱塗料とは
発熱塗料は、導電性を持つ被膜を形成するための塗料です。導電材料が分散された塗料に電圧をかけるとジュール熱(※)が発生し、塗布面を加熱します。寒冷地の霜取りや氷結防止、室内暖房の補助など、様々な用途で注目されています。 ※ジュール熱とは導体に電流を流すと発生する熱エネルギー発熱塗料の利点
- 複雑な形状へ対応が可能
- 軽量化
- 均一な発熱
- 省スペース化
- 加工工程の(製造工程)の削減
導電性塗料ZW-100AI
ZW-100AIは導電性炭素材料を主成分とした導電性塗料です。耐熱性・導電性・強度に優れた被膜を形成することができます。推奨基材はポリイミドおよびガラスです。
被膜物性
ZW-100AIは非常に高い導電性を有しており、従来の導電性炭素材料を用いた導電性塗料よりも薄い膜厚で目的の性能を達成できる可能性があります。また高濃度に導電性炭素材料を高充填しているにもかかわらず高い強度を有します。
ZW-100AIの発熱特性を以下に示します。基材はポリイミドフィルム(厚み200μm、10mm×45mm)です。ZW-100AIを塗工したテストピースに定電圧発生機をつなぎ10V印加した際の温度上昇を比較しました。膜厚の増加に伴い電流も多く流れるため発熱量が増し、被膜の温度が上昇していることが分かります。


用途例
- 凍結防止 橋梁、道路、航空機の翼に適用することで、冬季の凍結防止や解氷に使用できます。
- 暖房 シートなどに加工を施すことで、部分的な暖房として使用することができます。従来の暖房設備と比較して省スペースで均一な温度分布を示します。
- 農業 温室や農業施設の温度管理に使用することで、作物の育成環境を最適化することができます。
- 自動車 シートヒーターやステアリングヒーターに適用することで快適な運転をサポートすることができます。
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